富士登山の服装や靴、持ち物もチェックしたし、あとは登るだけ!
そんな風に思っていませんか?
準備しなくてはならないものは、持ち物だけではありません。
正しい知識も必要になってきます。
登山にはいろいろ気をつけなければならないことがあります。
ルールやマナー、高山病の知識も必要になってきます。
また、往復でどれくらい時間がかかるのかも知っておきたいですね。
富士登山の準備は服装や靴、持ち物以外にも正しい知識を
いろいろなスポーツにルールがあるように、登山にもルールやマナーがあります。
普段から登山をしているのであれば、ご存知かもしれませんが、富士山には一度は登ってみたいと考え登山する方も多いのではないでしょうか。
あまりイメージにないですが、登山にもルール(マナー)があります。
まずは一般的なルール(マナー)からです。
また譲り合いも大事です。すれ違う際は、声かけをしながら安全に気を配りましょう。
また、落石を起こしてしまった場合は、大声で周りに知らせましょう。
どうでしょうか?当たり前でしょと思うこともあると思いますが、知らないこともあったのではないでしょうか?
続いて、法律で禁止されていることです。
国立公園特別保護地区内及び特別名勝指定区域で禁止されていることです。
(自然公園法第21条第3項、文化財保護法)
動植物の採取禁止、溶岩石や石の持ち出しの禁止、落書き禁止、テントを設営することやたき火は禁止(コンロやバーナーは使っても良い)、ペットの放し飼いの禁止
法律に触れることは、よほど無いと思いますが念のためおぼえておきましょう。
富士登山は高山病を予防する知識も知っておきたい
高山病は、富士山に登るのであれば知っておかなければいけないと言っても過言ではありません。
高山病とは、血中の酸素濃度が下がって発症する症状のことです。
寝不足や体調不良の時はよりリスクが高まります。
・頭痛
・食欲がない、吐き気
・疲労・脱力
・めまい・ふらつき
さらにひどくなると脳浮腫や肺水腫といった死に至る病気を併発することがあります。
標高がどれくらになったら高山病のリスクがあるのか?ということですが、2000mあたりから高山病になるリスクがあると言われています。
富士山は5合目まで車で行けます(マイカー規制あり)ので、そこから山頂を目指しての登山が多いと思います。
登山ルートによって5合目の標高が違います。低いところだと約1400m、高いところだと約2400m。
車を降りた時には、すでに高山病のリスクがあるとされている標高を越えているところもありますね。
標高2000mでの酸素濃度は、平地の約78%、富士山の山頂では平地の約62%になってしまいます。
さらに気圧の関係で、さらに下がることもあります。
・5合目に着いたら2時間程度休憩し、身体を標高に慣れさせる。
・登り始めたら、定期的に休憩をとる。
・余裕のあるペースで歩き、無理をしない。
・こまめに水分補給をする
・呼吸が浅くならないように、しっかり息を吐き、たまに深呼吸をする
高山病は症状が出た時点で無理は禁物です。休憩しても症状が改善しない場合は無理をせず下山をした方が良いでしょう。
富士登山初心者におすすめの登山ルート、登山行程も考えましょう
山頂を目指しての登山であれば、登山行程も考えなければなりません。
時間に余裕を持ったプランを立てたいですね。
各ルートの特徴を知り自分にあったルートで登山を楽しみましょう。
山頂までの距離:4.3km
山小屋の数:7
マイカー規制(2016年):7月9日(土)9時〜9月11日(日)12時
シャトルバス乗換駐車場:水ヶ塚駐車場
山頂までの距離:6.3km
山小屋の数:16
マイカー規制(2016年):7月10日(日)17時〜8月31日(水)17時
シャトルバス乗換駐車場:富士北麓駐車場
山頂までの距離:7.7km
山小屋の数:9
マイカー規制(2016年):7月10日(日)0時〜9月10日(土)21時
シャトルバス乗換駐車場:須走多目的広場
山頂までの距離:10.5km
山小屋の数:5
マイカー規制(2016年):なし
※2017年のマイカー規制の情報は4月27日現在でまだ発表されていません。
こうしてみてみると、意外と山頂までの距離は少ないですね。平坦な道を歩くわけではないので、距離が短くても時間はかなりかかります。
各ルートで、登る道の傾斜の違いや個人差もあるので一概には言えませんが、登りは1km進むのに1時間程度かかると考えてください。
下りは登りの半分程度の時間がかかります。全体の行程の時間の2/3が登り、1/3が下りになる感じです。
また、山頂でお鉢巡り(山頂の火口の周りと一周すること)を計画しているのであれば、プラス1時間30分~2時間程度の時間を余分にとっておきましょう。
登山行程を考えるうえで、役に立つのがGoogleマップ!
Googleマップのストリートビューですべてのルートの登山道を見ることができますので、ストリートビューで登山道を確認してみるのもいいですよ。
まとめ
富士登山の準備は服装や持ち物だけでなく、登山でのマナーや高山病のリスクと対策を知る、行程の確認といった準備も大事です。
また、行程を考えるのも登山の楽しみのひとつです!準備している時が一番ワクワクしませんか?
しっかりとした知識を身につけ、余裕のある計画を立てて安全な登山を心がけましょう。